日本の税制の不公平さに警鐘を鳴らしてきた元国税調査官・大村大次郎氏が、衝撃的な新著『本当は怖い税金の話 元国税調査官が書いた 知らないと損する裏知識』(清談社Publico)を発表。特に注目すべきは、サラリーマンが気づかずに払い過ぎている税金と、税務署が積極的に教えない「還付制度」の実態だ。
本書から特に重要な「サラリーマンの還付漏れ」問題について詳しく解説しよう。前回記事〈国税局に税金相談をしたら嘘を言われた…元国税調査官が唖然、国民の税金を扱う巨大権力の「ずさんな実態」〉からの続編となる。
税務署はあなたのお金を黙って保有している
多くのサラリーマンは、「もし税金を払いすぎていたら、税務署か会社が教えてくれるはず」と考えている。しかしこれは大きな誤解だ。実際には、過剰納税があっても誰も教えてくれないケースが多い。
特に問題なのが退職時や転職時の手続きだ。定年退職者や転職者が適切な手続きを知らず、多額のお金を取り逃している例があちこちで見られるという。
9割以上の人が見落とす「隠れ還付金」
退職時に会社からよく聞く説明は、「退職金の税金は完結しているので何も必要ない」。これにより多くの人が追加手続きが必要ないと思い込むのだが、ここに落とし穴がある。
実際には、「退職した年の給与に関する税金調整」が必要な場合が多い。しかもこの調整では返金額が出るケースが多いため、放置すればそのまま国庫に入ってしまうことになる。
源泉徴収制度こそ最大の問題点
サラリーマンの給与から天引きされる源泉徴収額は、「年間を通じて同じ給料をもらい続ける前提」で計算されているため常に高め設定されているのが現状だ。
[具体例] 3月末退職で年収120万円の場合:
毎月40万円×3ヶ月分のみ受取
"年間480万円稼ぐ"前提で課税されるため6万円過剰徴収
"たった10分"で数万円戻ってくる方法
[STEP1]:源泉徴収票入手 ・最後に出勤日に人事部へ請求 ・郵送でも対応可能(事前連絡要)
[STEP2]:最寄りの税務署へ訪問 ・混雑回避なら平日午前中推奨 ・予約不要だが待ち時間考慮
[STEP3]:窓口で一言伝えるだけ "年末調整していないので確定申告したいです" → 後は係員指示通り記入するだけ!
>プロ直伝テクニック< 確定申告期限(翌年3/15)以降でも、 過去5年分まで遡って請求可能! ただし早ければ早いほどスムーズ。 理想的なのは退職翌年の2~3月頃。
